知っておくと差が出る! 上級の傾聴法
皆さんこんにちは!
今回は、上級の傾聴法について書きます。
以前、傾聴法の基礎については、こちらの記事で書かせていただきました。
こちらの記事では、傾聴の基本として
評論家にならない
要約してオウム返しする
と良いと書かせていただきました。
これまでの僕は、これこそが傾聴だと思い実践してきました。
しかし、
『これだけでは傾聴が出来ているとは言えない』
という事に最近気が付きました・・・
そのきっかけとなったのが、今回の参考書籍
ロジャー・フィッシャー&ダニエル。シャピロ著 印南一路=訳
『新ハーバード流交渉術 感情をポジティブに活用する』 講談社
です。
よって、今回は知っておくと差が出る!上級の傾聴法と題しまして、
この本から学んだ傾聴法(注:本書には傾聴法とは書かれていない)について書きたいと思います。
この記事の内容を理解していただくと
・コミュニケーション力がグンと上がる
・仕事において良好な関係を築ける
・パートナーとの関係性を良好に出来る
と思います。
目次
言葉を包む雰囲気を感じる
前回までの傾聴法は、相手の言った『言葉の内容』をしっかりと聞くものでした。
相手が言った言葉を整理し、要約し、そしてオウム返しで返す。
これが傾聴の基礎であることは間違いないと思います。
しかし、
本人の真意は違うのに、しかたがなく真意とは違う言葉を発している場合
『要約してオウム返し』だけでは相手の本当の想いを傾聴することが出来ません。
例えば、
「この間、会社の上司にご飯に誘われて。しかも2人きりで。
私は彼氏がいるのですみません。って断ったんだけど、
『俺も奥さんがいるし問題ないよ』
って言われて、引かないんだよ。何が問題ないんだよって感じ
それ以来、なんかその上司が怖いんだよね・・・
まあ気にしなければいいし、私は大丈夫なんだけどね。」
のような話があった場合
要約してオウム返しすると
「上司に強引にご飯に誘われて、辛い目にあったね。なんかその人恐いね。」
という感じになります。
それに対して
「そうそうそんな感じ」
と言えばオウム返しは成功になります。
しかし、それだけでいいのでしょうか?
その話をしている時の相手の雰囲気や表情はどんな感じなんでしょう?
「ちょっと聞いてよー!」という感じで、笑い話のように話し、明るい雰囲気だったか?
「もう本当に最悪!」という感じで怒りの感情がこもった雰囲気だったか?
「ちょっと相談なんだけど・・・」という感じで、おびえた表情や恐怖の感情が入った雰囲気だったか?
この雰囲気の違いだけで、こちらの返答も変わってきますよね。
明るい雰囲気だった場合
「うけるwww そいつガツガツ来すぎだろwww 気持ち悪いわwww」
という風に一緒に笑い
怒りの雰囲気だった場合
「なんだよそいつー! おかしいだろ!」
と同調するか
「大変な目にあったね。 ちょっと他の人に見られたらあれだからコーヒーでも飲みながら話そう」
と冷静になるように仕向けたり
恐怖の雰囲気であった場合
「本当につらい目にあったね」と話したうえで、
「なにか私に手伝えることはある?」
や
「いつでも相談に乗るよ」
という態度をとる必要があります。
特にこの場合、恐怖の雰囲気があったにも関わらず、
相手の「大丈夫」という言葉を鵜呑みにしてはいけません。
本人は全然大丈夫じゃないけど、大丈夫と言ってしまっている場合があります。
このように、相手の話を聴く際は、言葉だけでなく
表情や雰囲気も敏感に感じ取る必要があります。
メタメッセージに耳を傾ける
相手の話には、一つのメッセージだけでなく、暗示的なメタメッセージが発せられていることがあります。
例えば、みんなでご飯を食べている時に
「あ!そろそろ子どもを迎えに行く時間だ」
という言葉を聞いたら、誰もが
「ああ、この人はもう帰らなければいけなんだな」
というメタメッセージを受け取ることになります。
このように相手の話の裏にあるメッセージにも耳を傾ける必要があります。
『そんなの難しいよ』と思う方に、
本書に書かれているメタメッセージを聞き分ける方法を紹介します。
それは「どの言葉が協調されているか?」を聞けばよいのです。
例えば、
「今日は体の調子が良い」という言葉も
「今日は体の調子が良い」 【いつもは調子がよくない】
「今日は体の調子が良い」 【体以外は調子がいまいち】
「今日は体の調子が良い」 【とにかく調子が良い】
のように強調した言葉によって、相手が何を伝えたいか何となく察することが出来ます。
なかなか難しいとは思いますが、普段から意識して聞いてみましょう。
まとめ
・オウム返しだけでは、相手の真意が分からない場合がある
・相手の言葉だけでなく雰囲気や表情を感じ取ろう
・言葉の裏にあるメタメッセージを感じよう
この辺は僕もまだまだ出来ないので、意識して取り組んでいきたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も事故に気を付けて行きましょう!