老後資金はいくらあれば良いのか?
皆さんこんにちは!
今回は、老後資金はいくらあれば良いのか?について書きます。
老後には、2,000万円必要というのが一時期話題となりましたが、
実際はどうなんでしょうか?
それを考える方法の一つとして、
田村正之さん著 「人生100年時代の年金戦略」日本経済新聞出版社
に書かれている方法を紹介したいと思います。
本日の内容はこちらです。
目次
老後にはいくらかかるのか?
まず老後にはいくらかかるのか?についてですが、
もし95歳まで生きると仮定した時、65歳から30年生きていかなければなりません。
そうなった場合、
総務省の家計調査では、高齢夫婦無職世帯の1か月間の支出は約26万円。
これを「平均的な生活」とみなすと30年で9360万円です。
ただし介護やリフォーム費用などの予備費を、夫婦で1000万円程度は見ておきたいと思います。
すると、1億360万円になります。
(田村正之著 「人生100年時代の年金戦略」 P55より引用)
これが平均的な生活を30年するためにかかる費用となります。
続いて、「ゆとりのある生活」をするためには、
一方、生命保険文化センターの意識調査で「ゆとりのある老後生活のための費用」
を聞いたところ、
月35万円です。
中略
この30年分と予備費1000万円を足すと、支出は1億3600万円となります。
(田村正之著 「人生100年時代の年金戦略」 P55より引用)
ゆとりのある生活を30年するのには、1億3600万円かかるという事です。
ただし、これは持ち家があるという前提です。
持ち家がない賃貸の人はこれに家賃がかかります。
年金でいくらまかなえるか?
本書では
・会社員と専業主婦
・会社員の共働き
・自営業者
の3パターンで分けて、例を提示しています。
会社員と専業主婦
会社員(厚生年金と基礎年金)と専業主婦(基礎年金のみ)という
厚生労働省が想定するモデル世帯は月に22万円。30年で7920万円です。
しかし、厚労省の財政検証では2030年度の所得代替率(現役世代の平均的な所得に対する年金額の比率)は現状より1割前後減る見込みとなっています。
(田村正之著 「人生100年時代の年金戦略」 P55より引用)
つまり、7920万円の1割減なので
7128万円となります。
この計算は、2030年に年金を受給する場合で行っているので、2050年になるともう少し下がる見込みもあります。
共働き夫婦
厚生年金の額は収入で大きく変化しますが、社会保険労務士の井戸美枝氏は「リタイアするまで正社員を続けた場合の厚生年金と基礎年金の合計額の平均的な水準は、
夫16万円、妻が12万円程度」と指摘します。
(田村正之著 「人生100年時代の年金戦略」 P56より引用)
つまり合計28万円を30年間で、1億80万円 一割減で、9072万円 となります。
自営業者
夫婦合わせた基礎年金を月に13万円とすると30年で4680万円。1割減で4212万円。
(田村正之著 「人生100年時代の年金戦略」 P57より引用)
自営業者は、ちょっと大変そうですね。
老後いくら必要なのかの計算
それでは、以上のデータを基に、いくらの資産が必要なのかを計算してみましょう。
会社員と専業主婦
平均的な生活
平均的な生活の支出 - 年金額
1億360万円 ー 7128万円 = 3232万円
ゆとりのある生活
ゆとりのある生活の支出 - 年金額
1億3600万円 - 7128万円 = 6472万円
夫婦で3232万ならなんとか準備できそうですが、6000万円は厳しそうですよね・・・
共働き夫婦
平均的な生活
1億360万円 - 9072万円 = 1288万円
ゆとりのある生活
1億3600万円 - 9072万円 = 4528万円
こちらは、夫婦で1288万円なので、だいぶ余裕が出てきます。
しかし、4528万円はちょっと大変そうですね。
自営業者
平均的な生活
1億360万円 - 4212万円 = 6148万円
ゆとりのある生活
1億3600万円 - 9388万円 = 9388万円
平均的な生活のためにも6000万円が必要となるので、
今から何かしらの準備をする必要がありそうです・・・
最後に
これらはあくまで、本を参考にしたケースであり、参考の一つとしてみてください。
しかし、実際に具体的な金額が出た方が、
給料がいくら必要なのか?
65歳までにいくら貯めればよいのか?
が明確になり
「副業で月に10万円を目指そう」
「資産運用して、65歳までに5000万円用意しよう」
と考えることが出来るので、
一度、自分は老後いくら必要なのか?を考えてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も元気に笑顔で生きていきましょう>