年金とは何なのか

皆さんこんにちは!

 

今回は年金とは何かというタイトルで書きます。

 

この記事を読んでいただくと

・年金とは何かが分かる

・どのようなリスクに備えられるかが分かる

・年金を払うのがもったいないと思わなくなる

と思います。

 

今回も田村正之さん著 「人生100年時代の年金戦略」 日本経済新聞出版社

を参考に書かせていただきます。

 

今日の内容はこちらです。

 

目次

年金とは何なのか

 

そもそも年金って何なんでしょう?

 

「高齢者になって働けなくなったら、もらうお金のことでしょ」

と考える人がほとんどではないでしょうか?

 

この考えは間違いではないのですが、正解でもありません。

 

もしこのように

「働けなくなった時に備えて、積立てているお金」

という風に年金を考えてしまうと

 

「今払っているお金よりも貰えなくなるかもしれない」という噂を聞いて

 

「もったいないから年金じゃなくて、自分で積み立てるよ」

という風に考える人もいると思います。

 

しかし年金の本質は、将来の為の積立金ではありません。

 

保険なんです。

 

厚生年金保険法の第1条にはこう書かれています。

 

「この法律は、労働者の老齢、障害又は死亡について保険給付を行い、

 労働者及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与する事を目的とする」

(「人生100年時代の年金戦略」P27より)

つまり、

「老齢」

「障害」

「死亡」

という3つのリスクに備えている保険ということです。

 

よって、年金って何?に対しての答えは

 

老齢、障害、死亡に備えている保険のことだよ

という事になります。

 

「老齢」に備える老齢年金

 

これが一般的にイメージされている年金です。

 

記事の冒頭でも述べたように

「老齢になって働けなくなる」というリスクに備えた保険になります。

 

2018年時点での日本人の平均寿命は

 

男性81.25歳

 

女性87.32歳

(公益財団法人 生命保険文化センターホームページhttps://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/2.htmlより)

となっています。

 

60歳で定年を迎えた場合は、

約20年間もの間収入がない状態で生きていかなければなりません。

 

「定年までにしっかりと資産を形成していれば、問題ないだろ」

という方もいるとは思いますが、

全員が全員老後に備えて行動できるわけではありません。

 

60歳まで必死で何とか生きてきたという人もいるでしょうし、

何も考えずに浪費してしまう人もいます。

 

そういう人たちが60歳になった時に

「あれ?お金が全くない・・・ 生きていけない・・・」

 

というのを防いでくれるのが

老齢年金保険です。

 

「障害」に備える障害年金

 

人生何が起こるかわかりません。

 

当たり前のように生きてきた日々がある日突然に変わってしまうこともあります。

 

車の事故にあって脊髄損傷になってしまった

脳出血を起こして半身マヒになった

 

という人たちは、みなさん「まさか自分が・・・」という思いだと思います。

 

このように

障害によって、働けなくなる

というリスクに備えるのが

 

障害年金です。

 

病気やケガで障害者1級や2級といった認定を受けた場合に、受け取ることが出来ます。

初診時に国民年金に加入してした場合は、障害基礎年金

    厚生年金に加入していた場合は、障害厚生年金

が請求できます。

 

受給要件や年金額の計算は、また別の記事で書こうと思いますが、

 

「人生100年時代の年金戦略」には

障害厚生年金の2級なら、平均で年に140万にもなります。

 

そして、障害の程度が変わらない限りずっと給付が続きます。

(人生100年時代の年金戦略 P30より)

と書かれています。

 

「死亡」に備える遺族年金

 

家族の大黒柱が亡くなってしまった場合、その人によって生計を維持されていた

配偶者、子供は遺族年金を受け取ることが出来ます。

 

死亡時に国民年金に加入していた場合は遺族基礎年金

    厚生年金に加入していた場合は遺族厚生年金

を請求できます。

 

受給額は、子供がいる会社員の妻では、

遺族年金の障害受給額が4000万円に達する事もあります。

(人生100年時代の年金戦略 P30より)

 

インフレのリスクにも対応

 

将来の生活資金を考えた時に、インフレリスクというのもあります。

 

インフレとは、物価が上がりお金の価値が下がることを言います。

 

これによって、現在は月に20万で生活できていたのに、インフレ時は生活できない

なんてことが起き得るのです。

 

将来の生活費を計算して、「3000万円くらい貯めておけば大丈夫だろう」と思っていたら

将来の3000万円は、現在の3000万円より価値が下がっているかもしれないのです。

 

公的年金は、賃金の変動に連動して金額を変動する仕組みになっているので、インフレに対しても対策を取っています。

 

 

このように公的年金は、さまざまなリスクに備えた保険となっているんです。

 

保険と考えれば、

「払うのがもったいない」という気持ちが薄れていくのではないでしょうか?

 

まとめ

 

・年金とは保険である

・老齢に備える老齢年金

 障害に備える障害年金

 死亡に備える遺族年金

 がある

・インフレにも備えている

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今日も頑張っていきましょう

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