子供の正しい褒め方とは?
皆さんこんにちは!
今日は子供の正しい褒め方について書きたいと思います。
以前、褒めて育てることのデメリットについて記事にしました。
でも
子供を褒めたくないですか?
私の子供もこの間、鉄棒の逆上がりが出来るようになったようで、
実際に目の前で見せてくれました。
「すごいじゃーーーーん!!!」
と褒めちぎりました。(笑)
褒めてはいけないと思い、
「そうか 鉄棒が出来るようになったんだね」
なんて言葉を返したら
なんか非常に寂しく感じてしまいます。
そう思っていた時に最近出会ったのが、
島村華子さん著
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 Discover社
でした。
ここには、アドラーの心理学同様に、褒めることへのデメリットについて書かれていますが、
同時に、正しい褒め方についても書かれています。
そうです!褒めてもいいんです!
よって今回は、この本で紹介されている
「子どもの正しい褒め方」について紹介していきたいと思います。
目次
➀成果よりもプロセスを褒める
子供をほめる時に大切なのは、能力や性格をたたえるのではなく、取り組んでいる過程での努力や挑戦した姿勢、やり方を工夫した点などに言及し、励ましてあげることです。
(島村華子さん著「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」 Discover社 P390より引用)
つまり先ほどの、
「息子が逆上がりが出来るようになった」
という場合は、
逆上がりが出来たということ
よりも
逆上がりの練習を頑張った
という事に焦点を当てて褒める
という事です。
よって
「すごいじゃん!できるようになるまで練習頑張ったんだね!」
というのが正しい褒め方になります。
これがもし成果に焦点を当てて
「逆上がりができるなんてすごいね!運動神経が良いんだね!」
と、能力を褒めてしまうと
もしも、違う運動で失敗したときに
「やっぱり僕は運動神経が良くないんだ」
と諦めてしまうようになるそうです。
そうではなくて、
・努力したこと
・やり方を工夫したこと
に焦点を当てて褒めることで、
何か上手くいかないことがあっても、努力して取り組んだり、いろいろと工夫するようになるそうです。
1つめは、成果や性格・能力ではなく、努力ややり方を褒める です。
➁もっと具体的にほめる
よくやってしまいがちな褒め方として、
子供が何かを「見て~」といって持ってきたときに
「すごいね!」
とだけ褒めて終わる。
これを本書では、「おざなりほめ」と呼び、良くない褒め方と指摘しています。
なぜなら具体性に欠けるからです。
具体的に何がすごいのか?どこが上手だったのか?をほめてあげないと
フィードバックが得られずに、次に生かせません。
なので、
例えば、子供が保育園で絵を描いてきたとき
「上手~!」
とだけ褒めるのではなく
「いろいろな色を使っていて綺麗に書けているね」
と具体的にほめましょう。
このように具体的なフィードバックを貰った場合のほうが、次のパフォーマンスに向けてモチベーションが自然と上がります[※13]
「プロセスほめ」でもみたように、途中経過の努力や姿勢、工夫などに言及しながら、具体的にどんなところがよかったかを子供に伝え、「すごい」の口ぐせから脱却してみましょう。
※13 Hattie, J., & Timperley, H. (2007) . The power of feedback. Review of educational research, 77 (1) , 81-112
(島村華子さん著「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」 Discover社 P390より引用)
本書の良い所は、しっかりと論文も引用しているところです。
個人的な意見だけでないので信頼できます。
2つめは、具体的にほめる でした
➂もっと質問する
子供が何かできた時、ほめるだけでなく質問してみましょう。
例えば、逆上がりが出来たという場合
「どうゆう風に練習したの?」
「どうやったらそんなにクルンと回れるの?」
といった感じで、質問すると
「足をバッて高く上げるんだよ」と
子供なりのコツを教えてくれます。
質問する事には2つのメリットがあります。
➀親子のコミュニケーションが活発になる
普段は親が子供に教えるという事がどうしても多くなってしまいがちですが、
子供に教えてもらうことで普段とは違うコミュニケーションをとることができ、
親子関係が良くなります。
コミュニケーションを活発にするためには、
Yes/NOで答えられるクローズクエスチョンは避けて
「どうしたら?」「何が良かった?」などと自由に答えが出せる
オープンクエスチョンが良いそうです。
また、「もっとも」「いちばん」という言葉を付け加えると質問に具体性が増して
情報を引き出すのに有効だそうです。
よく「保育園どうだった?」と聞くと、
「わからない」「おぼえてない」と返ってくることがありますが、
「今日保育園でいちばん楽しかったことは何?どうしてそれが楽しかった?」
と具体的に聴くことで、子供も話しやすくなるそうです。
➁言語化する能力が高まる
これは個人的な意見なのですが、
子供になぜ上手くいったかを説明させることで、
自分の体の感覚を言葉にするという能力が高まると思います。
これによって、「上手くいくときというのはこんな感覚」というのが言葉に出せると
上手くいかない時に自分で修正するという能力が高まり、
失敗した➡僕は才能がない
ではなく
失敗した➡もう少し足を高くしたほうが良い?
のような感じで、自ら原因を考えられるようになってもらえればなと思います。
そういった意味でも、質問するというのは非常に効果的な方法なのではないかと思います。
3つめは もっと質問する でした。
まとめ
正しい褒め方は3つ
➀成果ではなくプロセスをほめる
➁もっと具体的にほめる
➂もっと質問する
です。
すぐには出来るようにならないと思うので、普段から意識して実践していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も事故に気を付けて行きましょう!