どうしたら「やらないで!」が伝わるか?
皆さんこんにちは!
本日は、
目次
効果的な「やらないで!」の伝え方
について書きたいと思います。
なかなか、やらないで!って言っているのに守ってくれない人っていますよね?
私も普段、理学療法士として患者さんと接している中で、
どうしても約束を守ってくれない方っていらっしゃるんですよね・・・
何回もやらないで下さいと言っても
「わかったよ~」といって、同じこと繰り返す。
「何回言えばわかるんですか!」
なんてきつく言って、クレームになるのも嫌だし、
かといって、そのままにして何か問題があったときに
「なぜ守らせなかったんだ!指導不足だ!」
何ていわれるのも嫌だし・・
どうすればよいでしょうか?
この問いに対する僕の答えは、
やることで生じるデメリットを相手目線で具体的に伝える
です。
これは、
佐々木圭一さん著 「伝え方が9割」ダイヤモンド社
を参考にしています。
やることで生じるデメリットを相手目線で具体的に伝える
以前の記事でも書きましたが、相手に何か伝える時は、相手の気持ちになって考えるのが大切です。
「やっちゃダメです!」
「やらないでください!」
は、こちらの要望を伝えているだけです。
そうではなくて、
やることで、あなたにはこのようなデメリットが生じますよ
やらないことでそれを回避できますよ
といった感じで、伝えます。
例を出すと
僕が普段関わっている方には、「3週間は歩かないでくださいね」といった指示が
医師から出る患者さんもいます。
しかし、勝手に病室内を歩こうとしている姿がたびたび発見されており、
「車いすならいいですが、歩かないでください」と言っても、まったく言う事を聴いてくれません。
このような方に、どう「やらないで」と伝えればよいでしょうか?
こんな時、僕は、
「安全のためにセンサーマットを敷かなければならなくなりますよ」
と伝えます。
センサーマットとは、認知症の患者さんの安全の為に使われるもので、
センサーマットの上に立つと自動的にナースコールが押され、ナースが駆け付けてくるものです。
結構これは効果的で、「それは嫌なので、もうしません」と言ってくれる方が多いです。
なぜなら安静を守ってくれない方のほとんどは、
自分で好きなように病室で過ごしたい
と思う方が多く、センサーマットを敷かれてしまうと
何をしようにも看護師さんが飛んでくる状況になってしまい、自分の自由がなくなってしまいます。
それなら、車いすでもいいから自由に動けていた方がマシか。
となり、やらないでいてくれるようになります。
私の経験上ですが、
「歩いていると骨が折れて入院が長くなりますよ」
というような伝え方だと、
「大丈夫だよ~」
と言って、いう事を聴いてくれない場合が多いです。
なぜなら、歩くと骨折するというリスクは医師から事前に説明を受けた上で、歩いてしまっているので
とても楽観的な性格だと考えられるからです。
このような方は、歩くと骨が折れてしまうという具体的なイメージがつかない為、
「歩いたら骨折しますよ」と言われても、まったく響かないのです。
なので、相手が具体的にイメージできる嫌な事・状況を伝えることが大切なのです。
まとめますと
やらないで!を伝える際は、
・相手の気持ちになって、
・やることで生じる相手が嫌がることを
・具体的に
伝えると効果的です。
もし、仕事やプライベートで「これはどうしてもやめて欲しい」と思うことがあったら
使ってみてください。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考書籍はこちらです
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今日も頑張りましょー!