部下を育成するには、フィードバックをしよう!
皆さんこんにちは!
今回は、フィードバックについて書いていきます。
もしも部下が、何か問題を起こしたとき、普段の勤務態度に問題がある時
皆さんならどうしますか?
「なにをやっているんだ!!!」
と叱れば、部下を傷つけてしまったり、パワハラなんて言われるかもしれない。
かと言って、何も言わないわけにもいかない。
どうすればよいですか?
その答えが、
フィードバックをする
事なんです。
今回の記事は、
中原淳さん著 「フィードバック入門」 PHPビジネス新書 を参考に書いていきます。
この記事を読んでいただくと、
➀ 叱るでも褒めるでもない効果的な指導法を知ることが出来る。
➁ パワハラにならない指導法が出来る。
と思います。
それでは参りましょう!
目次
フィードバックの基本的な流れ
フィードバックの基本的な流れとして、本書には
➀信頼感の確保
➁事実通知
➂問題行動の腹落とし
➃振り返り支援
➄期待通知
の5つあると書かれています。
そして、フィードバックを始める前に情報収集を行い、
終わった後は、フォロアップすることも大切と書かれており、
これら全てを含めてフィードバックとなります。
情報収集は今回の記事では省略いたします。
詳しくはこちらの記事で書いてあるのでご覧になってみてください。
今回は、上記の5つの流れを僕が普段意識していることも交えながら説明していきます。
➀ 信頼感の確保
フィードバックを実際に行う際にまず行うのが信頼感の確保です。
フィードバックが奉公するかしないかは、
「何を言いうか(What)」もさることながら、「誰に言われるか(Who)」が
非常に重要なのです。
(中原淳さん著 「フィードバック入門」 PHPビジネス新書 P107より)
皆さんも経験あると思いますが、
「あなたには言われたくない」
と思う上司っているじゃないですか?
その人がいくら正しい事を言ったとしても、全く響かないですよね。
だから信頼感の確保がまずは大切です。
その為に
・大勢の眼に触れない場所でフィードバックを行う
・まずは、「いつも仕事頑張ってくれているね」など相手を認めることを言う
・雑談などから始めて、緊張をほぐす
・普段から良くコミュニケーションを取っておく
と良いでしょう。
個人的には、普段の接し方が一番重要だと思います。
そして、「僕が言っても効果なさそうだな」と思う場合は、
違う人に頼む
ということもしています。
➁事実通知
まず信頼感を確保した後は、事実通知を行います。
これは、部下に改善してほしいと思う問題について
鏡のように情報を通知することです。
この際に注意したいのが
➀なるべく具体的であること
➁こちらの感情と主観を排除する
という点です。
例えば、部下の遅刻が多くて問題になっているという場合、
「最近遅刻が多いみたいだけど」
よりも
「今月だけで、5回も遅刻しているよ」
という具体的な数字が出てきた方が印象的です。
また、
「最近遅刻が多いぞ!仕事をなめているのか?」
といった感情を入れてしまう場合や
「最近遅刻が多いぞ。趣味のゲームで夜更かししているからじゃないのか?」
といった主観や憶測を入れてしまうと
相手を傷つけてしまい、信頼感が崩れてしまう恐れがあります。
よって、感情と主観を排除し、より具体的に
「今月だけで5回も遅刻している。それによって〇〇さんの業務が増えて困っている」
などと通知しましょう。
そして、
「一緒に話し合っていこう」
「一緒に改善していこう」
と付け加えましょう
➂ 問題行動の腹落とし
事実通知で、問題を提示した後は、
対話によってお互いの理解を深めます。
事実通知をしただけで、こちらの意図がすべて伝わるなんてことはありません。
「わかりました」と返事をしたとしても
上司が思っているほど深刻に考えていない場合もあれば
「こっちにもいろいろと事情があるんだよ」
と指摘された問題について腹落ちしていない事もあります。
本書には
この段階で上司がなすべきことは、相手と向き合い、投げつけた事実に対して「対話」を行って、相手の理解が得ることです。
上司と部下の考えていることや思っていることが違うということを「前提」として、相互の理解が一致する段階まで、時間をかけて「対話」を行う事が求められます。
(中原淳 著 「フィードバック入門」 PHPビジネス新書 P114より)
と書かれています。
この際に重要なのが、
➀時間を確保しておく
➁相手の意見はまずは否定せずに聞く
ということです。
この段階からは、議論が過熱する事が考えられます。
なので、フィードバックの時間が1時間を超える事も考えられます。
フィードバックの時間が無いとなると、結論を急ぐあまり
「まあ次からは気をつけてよ」
と相手の理解を得られていないままに終わってしまう危険があります。
よって、フィードバックを行う際は、しっかりと余裕のある時間を確保しておきましょう。
②の相手の意見を否定しない事については、簡単で
いきなり否定されても納得なんてできないですよね?
なので、
「いや、それは自分勝手すぎるだろ」と思う事があっても
まずは最後まで聞いて
「なるほどね」と返しましょう。
その上で
「しかしそれでは・・」
とこちらの考えも述べていきましょう。
➃振り返り支援
➂までで、部下の問題についてお互いに理解できたあとは、
振り返り支援を行っていきます。
振り返り支援を行っていくときのポイントは、部下が自らの姿を客観的に見られるように、部下自身に自分の過去・現在の状況を「言葉にさせること」です。
(中原淳 著 「フィードバック入門」 PHPビジネス新書 P116より)
具体的には、
➀何が起こったのか?
➁それは何故なのか?
➂これからどうするのか?
の3つについて部下に話してもらうようように支援していく
と本書では書かれています。
この際に最も気を付けたいのが、
上司が答えを言ってしまう事です。
この3つを話すように言われた部下にはなかなか答えが出ずに沈黙してしまう人も多いでしょう。
その沈黙に耐え切れずに
「例えばこうしていくのはどう?」と上司が提案していると
「そうします!」とすぐに食いついてくると思います。
そうすればすぐにフィードバックが終わるからです。
しかしそれでは、部下の行動変容にはつながりません。
たとえ沈黙が続いたとしても、答えは出さずに
あくまでも部下自身が答えを出す支援をする側に徹しましょう。
これって実際すごく難しいんですよね・・・
僕はついつい我慢できずに「こうしていったら?」と言ってしまいます。
なんとか出来るようになるように普段から意識していきましょう。
➄期待通知
期待通知をしてフィードバックは終了です。
期待通知のポイントは
・しっかりと期待を伝えること
・再発予防をすること
と書かれています。
これまでのフィードバックによって部下は痛みを感じています。
しっかりと『期待している』ということや『いつでもサポートするよ』という旨を伝えて、
部下が孤立しないように注意しましょう。
そして、何度も同じことを繰り返さないように再発予防についても部下と話し合って
フィードバックは終了となります。
フォローアップ
フィードバックした後に、しっかりと改善されているかを確認する
フォローアップが大切です。
改善されているようであれば、それをしっかりと部下に伝えましょう。
改善されていない様子であれば、
「このあいだ話した件は、最近どう?」と話しかけて思う出してもらう事も必要になります。
このフォローアップが非常に重要であるため、しっかりと行いましょう。
フィードバックについて簡単に説明させていただきましたが、詳しくは
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に書いてありますので是非読んでみてください。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も事故に気を付けて過ごしましょう!