社会人必修の考え「イシューからはじめよ」

皆さんこんにちは!

今日は社会人として必須の考え方、「イシュー」について書いて行きたいと思います。

 

・頑張って仕事しているのに成果が出ない

・いつも残業になってしまっている

・なるべく効率よく成果を出したいと思っている

 

そんな方にお勧めの内容となっています。

 

今回の記事は、安宅和人さん著

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」 英治出版

を参考に書いていきます。

 

ちなみにこの本すごいですよ!

 

社会人なら絶対に読んでおいたほうが良い本ですので是非読んでみてください!

 

それでは本題に参りましょう!

目次

イシューとは何か

 

まず、イシューとは何でしょうか?

僕もこの本を読むまでは知りませんでした。

 

イシューは英語でissueと書き、「問題点」と訳されますが、

本書では、

A) a matter that is in dispute between two or more parties

  2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

B) a vital or unsettied matter

  根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

 

(安宅和人著 イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」 英治出版 P25 図3を引用)

そしてAとB両方の条件を満たすものがイシューとなる。

と定義されています。

 

そしてこの「イシュー度 」を高めることが、価値のある仕事をするのに非常に大切であると書かれています。

 

「うーんまだよくわかんない」

という方もいらっしゃると思うので、

もう少しかみ砕いていうと

 

その問題・課題は、解決する必要があるか?価値があるか?を考えて

 

解決する必要や価値が高い課題=イシュー度が高い

解決する必要や価値が低い課題=イシュー度が低い

 

ということです。

 

皆さん経験したことあると思いますが、

 

「これ何の意味があるの?」

って思う仕事をやったことありませんか?

 

例えば、僕の新時代の話ですが、

「足が上がらなくて困っている」という患者さんを担当し、

「いつ頃から足が上がらなくなってしまったのですか?」

と聞いたら

「心臓の手術をしてからだ」

と答えられ、よく見てみると腕に手術痕がありました。(バイパス手術の為)

 

それを見て僕は、

「この手術痕が硬くなったせいで足が上がらなくなったのでは?」

と思って、腕のマッサージを行いました。

 

結果は全然変わらず、その患者さんは来なくなってしまいました。

 

これこそ悪いイシューの典型だと思います。

本当に恥ずかしい話ですが、当時は自分なりに一生懸命で、本気でそうだと思っていました。

 

しかし、どれ程一生懸命やっても、 「解決すべき問題点」が間違っていたら

絶対に良い成果は出ません!

 

なので、何か仕事に取り組む際には、

この仕事において、解決すべき価値のある問題点は何だ?

つまり、「イシュー」は何だ?と考える事から仕事は始めなければならないのです。

 

「犬の道」を歩んではいけない

 

「バリューのある仕事」をするためには、

「解の質」という、「そのイシューに対してどれほど明確に答えを出せているかの度合い」

「イシュー度」という、「自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」

両方を高める必要があると書かれています。

(太字部分は、安宅和人著 イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」 英治出版 P26より引用)

 

ここで注意したいのが、

「解の質」ばかりを一心不乱に高めようとしてはいけない

という事です。

 

一心不乱に大量の仕事をして価値を高めようとすることを著者は「犬の道」と呼んでいます。

 

何故このような事をしてはいけないのでしょうか?

 

まず一つ目は、

失敗に終わる可能性が高いからです。

 

先ほどの僕の治療場面を見てみても、

「良くならなかったのは僕の腕が悪いからだ」「もっと時間をかければよくなった」

と考えて、長い時間練習したり、実際の介入時間を増やしたところで、

絶対に良くなりません。

だって、問題点が全然ズレているから。

 

問題点がズレている状態でいくら頑張ったとしても、その努力は徒労に終わる事が多いです。

 

だから「解の質」を高めることばかりを考えてはいけないのです。

 

2つ目は、時間がもったいないからです。

 

もし仮に本当に大量の仕事をこなした末に、イシュー度の高い課題にたどり着き

バリューのある仕事が出来たとします。

しかし、それに費やした時間や労力・コストに見合う成果が本当に出せているのでしょうか?

 

本書では、

生産性= アウトプット / インプット = 成果 / 投下した労力・時間

(安宅和人著 イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」 英治出版 P22 図1を引用)

と書かれています。

 

つまり

成果を出せたとしても、そこに費やした時間や労力が膨大であれば、

非常に生産性の低い仕事になってしまいます。

 

自分だけならまだしも、

部下と一緒にやった仕事であれば、部下全員の時間を奪い、

残業続きであれば、家にいる家族の時間を奪っています

 

本当にそんな犠牲を払ってでもやりますか?

 

だから

とりあえず、一心不乱に仕事に取り掛かるという事は、してはいけないのです。

 

まとめ

 

・価値のある仕事をするためには「イシュー度」を高めよう

・「イシュー度」とは自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ

・価値のある仕事をするには、「解の質」と「イシュー度」を高める必要がある

・「解の質」ばかりを一心不乱に求める「犬の道」を歩んではいけない

 

最後に、

本書に書かれているアドバイスに

「根性に逃げるな」

というものがあります。

 

一心不乱は一見聞こえはいいですが、「思考を停止している」とも言えます。

 

本書は、懸命に仕事に取り組むことを否定しているわけではありません。

実際に「やってみないと分からない」ということも多いので、

絶対に成功するという念密な計画を立ててから動け

なんて事を言っているわけではありません。

 

大事なのは考えるのを辞めない事。

 

PDCAサイクルを高速で回し、常に考えながら一生懸命仕事に取り組んでいきたいですね!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今日も懸命に働いていきましょう!

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