勉強する人に知って欲しい! 知識と智恵の違いとは?
皆さんこんにちは!
今回は、知識と智恵の違いについて書きたいと思います。
・「このまま勉強してて良いのか?」と思っている
・「知識だけじゃダメだ 」となんとなく思っている
そんな方にお勧めの記事となっています。
参考文献として、
田坂広志さん著
知性を磨く~「スーパージェネラリスト」の時代~ (光文社新書)
の内容を踏まえながら、僕の考えを書いていきたいと思います。
目次
知識と智恵の違いとは
「知識ばっかりあっても駄目だ」
「頭でっかちだね」
そんな言葉を聞いたことありませんか?
皆さん何となく
「知識だけではだめだ」
と分かっていると思います。
それは、「たくさん知識はあるのに、なんか残念」という人を見た事があるからじゃないでしょうか?
では、どうしたら「知識だけの人」にならずに済むのでしょうか?
知識と同じような言葉に「智恵(ちえ)」というものがあります。(知恵でも良いですが、本書には智恵とある)
「知識」と「智恵」
その違いに、「知識だけの頭でっかち」にならない為の答えがあります。
「知識」と「智恵」の違いは、
「知識」とは、「言葉で表せるもの」であり、「書物」から学べるものである。
「智恵」とは、「言葉で表せないもの」であり、「経験」からしか学べないものである。
(田坂広志 著 知性を磨く~「スーパージェネラリスト」の時代~ 光文社新書 P54より)
つまり、知識だけの頭でっかちにならない為には
「経験」から学んだ「智恵」を身に着ける必要があります。
「智恵」を得るには時間と修行が必要となります。
それ故に「他人には真似のできない特別な物」として、
私たちが道を開いていく為の大きな武器になります。
智恵にはどんなものがあるか?
具体的に智恵とはどういった物でしょうか?
「勘」や「コツ」といったものが身近に感じると思います。
「なんとなく感じた」
「多分そうかなと思った」
「こうゆう時って大体こうなるんだよね」
といった、勘
「上手く説明できないけど、こんな感じ」
「バーっとやって、クッて感じ」
といった技術のコツ
どれも「言葉では説明できず」「経験によって得たもの」です。
それ故に
理解するのが非常に難しいのです。
よく長嶋茂雄さんがバッティングを教えている様子がテレビに移され、
「クっといって、バーンだ!」
と選手にアドバイスし、
選手が理解できずに困っている姿が放送されていました。
「コツ」というものは本来そうゆうものであり、すぐには理解できないものなのです。
それにもかかわらず、陥ってしまうのが
師匠の「智恵」を理解してないのに、理解したと思う
「知識」を得たのを「智恵」を得たと思う
という錯覚です。
例えば、
僕の仕事である理学療法士界でも、非常に有名な先生が
「歩きを観るのは、リズムを観ろ」
と説明してくれたのを聞いて、
「なるほど、リズム感を観ればいいのね!簡単じゃん!」
と思ってしまう。
これが”智恵を得たという錯覚”です。
また、
コミュニケーションの本を読んで、
「あいさつ、言い換え、うなずき、笑顔、オウム返し がコミュニケーションの基本です」
という知識を得て
「俺はもうコミュニケーションの基礎をマスターした」
と思ってしまう。
これが、”知識と智恵の錯覚”です。
本書では、
これらの錯覚の原因は、経験や修行をせずに智恵を身に着けたいと思う「安直な精神」である
と書かれており、
この「安直な精神」が「知識と智恵の錯覚」という病に罹ったとき、どれほど頭の良い読者であっても、決してプロフェッショナルになることはできない。
(田坂広志 著 知性を磨く~「スーパージェネラリスト」の時代~ 光文社新書 P65より)
とも書かれています。
現代は非常に情報に溢れています。
私たちは安易に情報に触れることができる為、
こういった「経験から掴む」「修行して身に着ける」という事を疎かにしているかもしれません。
私もこの本を読んで、非常に反省する事が多かったです。
これからは、自分だけの「智恵」を掴めるように努力していこうと思います。
どうやって「智恵」を得るか?
私が考えるには2つ方法があります。
1つ目は師匠を見つけること。
メンターとも呼ばれますが、「この人の技術を得たい」と思う人に教えを乞うのです。
「師匠と呼べる人なんていないよ」という方はこちらの記事に師匠の見つけ方が書いてあります。
そして師匠のアドバイスは素直に聞いてすぐに実行しましょう。
師匠と同じような技術を身に着けるには、師匠と同じ経験や修行をする必要があります。
「いや、これはしなくても良いんじゃない?」と思ってもまずはやってみましょう。
「守破離」という言葉があります。
まずは、言われたことを守り
徐々に自分なりに破っていき
最後には自立して師匠から離れていく
この順番で修行していきましょう。
2つ目は、行動するために知識を得ていく
これは前回のアウトプットの記事でも書きましたが
まず目的があってその為に知識をつける
という方法。
「智恵」を得るためには「経験」が必要であり、
「経験」を得るには「行動」が必要です。
まず「行動」すると決める
そしてそれに必要な知識を身に着ける
こうすれば知識だけの頭でっかちになることなく、「智恵」を身に着けられます。
本書においても「知識を得る」という事は否定しておらず、
むしろプロフェッショナルになるためには必要な事と書いてあります。
ただし、「知識」を得るだけで行動しないと「智恵」は得られない
逆に「知識」を得ずに行動すると失敗する危険が高い、ただの自己流になってしまう
「知識」と「行動」この両方がそろって初めて
本当の「智恵」が得られ、
道を切り開く力が得られるのではないかと僕は考えます。
まとめ
「知識」とは、「言葉で表せるもの」であり、「書物」から学べるものである。
「智恵」とは、「言葉で表せないもの」であり、「経験」からしか学べないものである。
道を切り開いていくには「智恵」が必要
簡単に智恵を得たいという「安直な精神」が「知識と智恵」の錯覚を生み、プロフェッショナルから遠ざける
「智恵」を得たいなら
・師匠の教えを素直に聞く
・行動する!そのために知識を得る
以上参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も運転気を付けましょう!