キャリアを築く上で知っておきたい ”コモディティ化”
皆さんこんにちは!
本日は、キャリアを築く上で知っておきたいコモディティ化について書きたいと思います。
これから社会人になる方や、将来に向けてキャリアを築こうと思っている方にとって
コモディティ化する
という事は、是非知っておいて欲しい言葉です。
知らないと、自己研鑽に費やした時間が無駄になってしまう危険があるからです。
今回は、瀧本哲史さん著 「僕は君たちに武器を配りたい」 講談社
「武器としての交渉思考」 SEIKAISYA SHINSYO
を参考に記事を書いていきます。
ではさっそく参りましょう!
目次
コモディティ化とは何か
コモディティという言葉について簡単に説明すると、
もともとコモディティは「日用品」を指す言葉でしたが、
近年では、技術発展によりどのメーカーのどの製品を買っても
ユーザーにとっては大差がなくなってしまった商品のことを
「コモディティ化した」と呼ぶようになっています。
(瀧本哲史 著 「武器としての交渉思考」 SEIKAISYA SHINSYO P147より)
例えば、ドライヤーが欲しいなと思った時
よほど髪の毛の質を気にしている人でなければ、
「ドライヤーは絶対にこのメーカーのこれ!」
と決まっている人はほとんどいないですよね。
これは
ドライヤーがコモディティ化している
という事になります。
コモディティ化になった商品がどうなるかと言うと、
それを売る企業は、
他社よりも値段を安くする
という事で差別化を図ります。
そうすると、商品の値段・価値はどんどんと下がっていってしまいます。
これがコモディティ化です。
コモディティ人材になるとどうなるか
もしコモディティ化が人に生じた場合どうなるでしょう?
コモディティ化した個人・人材は
他にいくらでも替わりがいる人
という事になります。
そうなってしまうと
・辞められても困らないので、給料はずっと低いまま
・簡単に異動させられてしまう
・転職しようにもなかなか仕事が見つからない
といったことが生じてしまいます。
何かを会社に提案したり・交渉するにも
「嫌なら辞めれば?」
と言われて終わりです。
コモディティ化した人材は
自分の意見を通しにくく、企業に何を言われても何をされても文句が言えない
という非常に弱い立場になってしまいます。
どうすればコモディティ化を防げるか?
ではどうすればコモディティ化するのを防げるでしょうか?
その際に
「とにかく目の前の仕事を頑張るしかない」
といった考えは、非常に危険です。
なぜなら
他のみんなも同じことをしているからです
私がしている理学療法士という仕事も、以前は人数も少なく希少価値が高かったため
平均給料が非常に高かったり、研修費もどんどん出してくれるという時代がありました。
しかし現在は、爆発的に人数が増えたため
「理学療法士の資格をもっている」というだけでは、完全にコモディティ人材となりました。
それを脱するために
「理学療法の勉強を頑張って、貴重な存在になる」
というキャリア形成を行う人も多いのですが、
やはりみんな同じことをやっています。
理学療法士という仕事は、患者さんのその後の人生に関わる仕事であるため、
資格を取った後もたくさんの研鑽が求められます。
そのため、理学療法を頑張るということは、個人差はあれどみんなやっています。
そのなかで、上位数%になるということは非常に困難です。
上には上がいます。
なので、
➀ ひとつの技術だけを極めていく
➁ みんながやっている事をやる
ことに時間を費やしてしまうと
コモディティ化する危険が非常に高まります。
ではどうすればよいでしょうか?
答えはその逆をすればよいです。
➀ 複数の技術を高める
➁ みんながやっていないことをやる
この2つを行えばコモディティ化を回避し、替えの効かない貴重な人材になれます。
ひとつの技術だけでは「100人に1人」くらいの技術を持っていたとしても
それほど貴重な人材になれません。
しかし「100人に1人」の技術を3つ持っていたとしたら
100×100×100=1000000
「100万人に1人」の技術を持っている人材になれます。
例えば、
サッカーがうまいけどプロでやっていけるほどではない
という人が
人にわかりやすく教える技術
非常にユーモラスで空気を明るくする
という技術も持っていると、貴重なサッカーコーチになります。
なので、1つの技術に時間を費やすのではなく複数の技術に時間を投資していきましょう。
注意点としては、
・なるべく違う領域の技術にしましょう
例 整形外科の理学療法 × 脳卒中の理学療法 × 呼吸の理学療法
では、結局理学療法に全振りしている。
・あまりにも多数の技術に時間を費やすと器用貧乏となり、コモディティ化する
➡できれば3つくらいがベスト
は気を付けてください。
さらになるべくみんながやっていない事を出来るようになることで、
より希少性が高い存在になれます。
なので「最近流行りの資格」や「人気の高い領域」に挑む場合は注意しましょう。
ライバルが非常に多いです。
ただし、希少性にこだわるあまり、
「それなんの役に立つの?」
というような技術に投資するのもやめましょう。
飲んだだけで、どこのメーカーの飲料水かがわかる
という技術はすごいですけど、何に使うかわかんないですよね?(笑)
まとめ
・コモディティ化とは、『どれを買っても同じ』となってしまった商品のこと
・コモディティ人材とは、『替えがいくらでもいる人』
・コモディティ人材になると非常に弱い立場になる
・なるべくみんながやっていない複数の技術を高めるとコモディティ化を防げる
じゃあ何の技術を高めようか?
というのは非常に難しい問題ですが、とりあえず一つのことに拘らず
色々な知識を吸収する意識を持っていると良いと思います。
そのなかから
自分の得意な事
やりたいこと
を選んでいき高めていくのが良いのではないでしょうか?
『みんながやっているから』『だれでも簡単に』『楽に』
と言った言葉はコモディティ化する危険が高いため要注意です。
参考書籍はこちらです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も元気よく行きましょう。